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そのほうが人間らしい

花

誰かの言葉に救われることってありますよね。

中学生の時、担任の先生とやり取りする連絡帳みたいなノートを各自与えられていて、定期的に先生に提出しては返してもらっていたような記憶があります。
毎日だったか毎週だったか、頻度は覚えてないのですが。

ノートの内容とかほぼ全く覚えてないのですが、たったひとつだけ、今でも覚えていることがあって。

その日私は学校で何か失敗して、それをくよくよ気に病んで、ノートにそのことを書いたんですね。
それに対する先生のコメントが、「そのほうが人間らしいですよ」という一言。

「人間らしい」というワードは、当時中学生だった私(しかも精神的に全く早熟ではないタイプ)にはすぐにはピンとこなかったのですが、それでもその一言に、重かった心が救われた気がしたのを覚えています。

今となってはたいした失敗じゃないし、失敗なんてその後もいっぱいしてるし、取返しのつかないほどの大失敗なんてそうそうあるものじゃないし。

完璧な人間なんていないし、完璧を目指すと苦しくなってしまう。何故ならできないから。
足りない部分は他の人に補完してもらおう、くらいの気持ちでいたほうがいいのかもしれません。

何で急に中学生の頃のことを思い出したかというと、今まさにくよくよしてるからですね(笑)。
何十年経っても変わらないんだなあ~。
そして何十年経っても、あの時の一言を思い出すと、もう一度救われるんです。
今まで何回救われたでしょう。

その先生とは特に仲が良かったわけではないし、別段相性が良かったわけでもなかったと思います。
でもこちらが心を開いたつもりがなくても、向こうは自分を分かってくれていた、ということもあるのかもしれません。
あるいは先生の器が大きかった、とか?

それを思うと、私は未だに人間に厚みがないというか、精神的に未熟なままというか・・・。
それもまた人間らしい、のでしょうか???