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【昔の旅行】リムスキーで過ごしたクリスマス-2003年冬-

リムスキー

2003年のクリスマスシーズンに、カナダのケベック州をひとり旅した記録のラストです。
当時住んでいたトロントから、モントリオールケベック・シティを旅した後、友達の実家でクリスマスを過ごすためにリムスキーに移動しました。

リムスキーは Rimouski と書きます。
ネットでは「リムースキ」と書かれていたりしますけど、その町出身の友達が「リムスキー」と発音していたので、私はリムスキーと呼んでいます。

リムスキーには、やはり長距離バスで行きました。
リムスキーまでバスで行けたのか、リムスキーにはバスが行かないから、バスが停まる一番近い町で降りたのか、どっちだったかもはや覚えていませんが(なにしろ22年前)、バス乗り場には友達が車で迎えに来てくれました。

クリスマスということで、友達の実家にはご両親のほか、帰省した子供たち(友達含む)、子供たちの友人たち(私含む)、親族たちなど、多くの人が滞在していました。
ケベック州はフランス語が公用語なので、皆フランス語を話していましたが、私に対しては英語で話しかけてくれました。

余談ですが、ケベック州の人は英語が上手でした。当たり前かもしれませんが。
旅行中、地元の人に英語で道を尋ねたりしましたが、「僕は英語すごく下手なんだけど・・・」と言いながら、私よりも流暢な英語で教えてくれました(笑)。

話を友達の家族に戻しますが、ご両親は私にとても親切にしてくれました。
彼らからしたら私は『可愛い娘の友達』ということもあったでしょう。
私はカナダではいくつかの家に移り住みましたが、そのお宅のリビングルームは外壁がガラス張りでした。お店のショーウィンドウのような感じ。
大きな窓というレベルではなく、外壁一面がガラスだったと記憶しています。
カーテンもかけてないので、外から丸見えではないかと驚きましたが、リビングから近所の家々が見えるというような環境ではなかったし、リビングで着替えとかするわけでもないし、問題ないのでしょうね。
いや、でもびっくりした。

リムスキー

友達の実家のお庭からの景色です。美しい自然が見えます。

リムスキー

こちらは同じ場所から夕暮れどきに撮ったもの。

友達の実家でもうひとつ驚いたことは、男性陣が当たり前にキッチンに立っていたことでした。
家に人が多く集まると、ご飯の支度が大変ですよね?
でも友達の実家では、小さい子たち以外は皆キッチンに立ち、一緒にご飯の支度をしました。シャンパンを開けながら(笑)。

ワイングラス片手におしゃべりしながら、リラックスしてご飯の用意をするのは楽しかったです。こんなんだったら結婚するのも嫌じゃないよな~。(結婚を何だと思っているのか)
これが日本だったら、お正月休みで親族が集まった時とかに、台所で忙しく立ち働くのは女性陣のみ。
男性陣は当たり前のようにソファに座ってたり、先に晩酌を始めながら、ご飯の用意ができるのをただ待ってるというイメージ。
まあカナダにしろ日本にしろ、家によるとは思いますけどね・・・。

話がちょっとずれました。
そういえば私はご家族へのお土産として、たしかケベック・シティのクリスマスマーケットみたいなところで、ブルーベリーのソース(のようなもの)を買っていったんです。
それはアイスワインのボトルのような細めのガラスボトルに入っていて、何に使うのかは分からなかったんですが、「なんかステキ」と思って買っていったんですよね。
それを友達のママに渡すと、「これはシャンパンで割るといいのよ~」と言って、皆でご飯の用意をしている時にシャンパンで割ってくれて、私もちゃっかりいただきました。
おいしかった~。あんな洒落た飲みもの、初めて飲みました。
日本では大体のものは手に入ると思うし、当時もそう思っていたけど、実際はカナダで初めて食べたもの・飲んだもの・見たものがいっぱいありましたね~。
クランベリージュースとか、日本でも簡単に手に入ったらいいのにな~。

木の枝からしたたる氷

木の枝から滴っている、しずくのようなものは氷です。
外に買い出しに出た時に友達のママが「見て。これがキレイなのよ~」と触って教えてくれました。
雪が解けて凍ったものだって言ってたっけ?

さて、そんな感じで迎えた2003年のクリスマスイブ、真夜中が近づいたころに「皆で教会に行くわよ~」と言われ、ご家族の行きつけ(?)の教会に行きました。クリスマスミサですね。
ミサに参加したのは初めてで勝手が分からないうえ、フランス語なので余計に分からなかった。
神父さん(司祭さん?牧師さん?)が何かおっしゃって、皆が復唱する、みたいなパートもあり、なんだか分からないままに雰囲気だけは満喫しました。
ミサの後、おじいちゃん神父さんが腰をかがめながら小さい子供たちに笑顔で話しかけていたのが、まるで絵に描いたような優しい世界でした。

それにしても、友達の実家での思い出を書くにあたってアレコレ思い返していたのですが、当時の自分の図々しさというか気の利かなさというか気のつかなさというか、もう本当に恥ずかしい。
今よりずっと若かったということで許してほしい。(誰に言ってるんだ)

さて、クリスマスも終わり、友達と私は一緒に車でトロントへ戻りました。
友達のご両親が話をつけておいてくれて、リムスキー出身&トロントで働いている女性がトロントまで車を運転して戻るのに、同乗させてもらったのです。もちろん謝礼はお支払いしました。

かなりの長距離ドライブなので、朝とても早くにリムスキーを出て、夜トロントに到着しました。
途中で何回か食事などのために休憩しましたね。
では休憩中に歩きまわった時に撮った写真を並べていきます。

氷に覆われた木の枝

木の枝が氷で覆われていますね。
向こうのフェンスも実はきれいに氷で覆われています。

氷に覆われたフェンス

つららも光ってますね。
トロントではこういうのはあまり目にしなかったような・・・?
やはりケベック州は寒いんだな~。

自分はたしかにここに降り立ったのに、今となっては夢のようです。

ケベック州