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【昔の旅行】エヴァンジェリン・トレイルを走る-2004年夏-

グラン・プレ ステンドグラス

ノヴァ・スコシア州の州都、ハリファックスからのドライブルートにエヴァンジェリン・トレイルと呼ばれるコースがあります。
このエヴァンジェリン・トレイルを走る日帰りツアーに参加したのですが、写真は何枚か残っているものの、例によって記憶が・・・記憶があまりない。
なので、いつものようにネットなどで調べた情報を補足しつつ、写真をご紹介していきます。

アナポリス・バレー

エヴァンジェリン・トレイルというのはハリファックスからノヴァ・スコシア州の北西部を走るルートなのですが、ここを走ってアナポリス・バレーという丘陵地帯に行きました。

アナポリス・バレー

これがアナポリス・バレーの景色です。
分かりにくいかもしれませんが、向こうに海(ファンディ湾)が見えます。

アナポリス・バレー

アナポリス・バレーはりんごの栽培で有名なところ。
りんごの花は5月下旬~6月頭ごろに咲くそうで、その頃だったらまた違った景色が見られたのでしょうか。私が行ったのは夏だったので。
りんごの花、見たかったな~。

グラン・プレ

さて、エヴァンジェリン・トレイルで有名なのは、グラン・プレにある教会のエヴァンジェリン像です。

グラン・プレの教会とエヴァンジェリン像

これが、その教会と、ドライブルートの名称にもなっているエヴァンジェリンの像です。
エヴァンジェリンとは、アメリカの詩人ヘンリー・ワーズワース・ロングフェローが書いた『エバンジェリン』の主人公。史実に基づいた物語です。

その史実についてざっくり説明すると、かつてこの一帯はアカディアンと呼ばれるフランス系移民が住んでいました。
が、英仏の植民地争いの後、英国によるアカディアン追放令が出され、アカディアンは一帯から追放されました。

この追放による悲恋を描いたのが『エバンジェリン』。
エバンジェリンは架空の人物ですが、実際こういった悲劇は多くあったと言われています・・・。

グラン・プレ ステンドグラス

このステンドグラスは、アカディアンが追放される様子が描かれたものです。

ファンディ湾

アカディアンの歴史に触れると悲しくなってきましたが、気を取り直して。

このツアーのガイドさんはファンディ湾にも連れて行ってくれました。
上述のアナポリス・バレーの写真にもちらっと写っていますが、ファンディ湾はノヴァ・スコシア州とニュー・ブランズウィック州の間にあり、潮の満ち引きの水位差がとても高いことで有名です。

ファンディ湾

これは潮が引いている時の様子ですね~。
写真を撮った時のことは昔過ぎて憶えてないけど、いま見て「おお~なるほど」と思っています。

ファンディ湾

これもファンディ湾。さっきの写真とは別の場所だと思うんですが・・・(頼りない記憶)。
お天気も良くて綺麗!

このガイドさんのことで、ひとつ印象に残っていることがあります。
ガイドさんは男性だったんですけど、彼は他の州の出身で、結婚を機に奥さんの親族のいるノヴァ・スコシア州に移住してガイドさんの仕事に就いたそうです。
ノヴァ・スコシア州では親族間の結びつきが強いらしく、ガイドさんはおそらく都市部の出身だったようで、「ノヴァ・スコシアに来るまでは『ファミリーって何?』という感じだった」とおっしゃっていました。
今ではノヴァ・スコシア州で奥さんの親族と密に交流しつつ、心地よく暮らしている様子でした。

家族の結束の強さは家によるところも大きいとは思いますが、都市と地方の違いというのもあるのかもしれませんね。
特にカナダは冬が長くて厳しいから、便利な都会はともかく、不便な土地だと周囲の人々との協力が不可欠なのかも。私は経験してないので、あくまで想像ですけど。
何にせよ、満ち足りてる様子だったガイドさんが、いま思うと羨ましい(笑)。

最後に、ファンディ湾での写真をもう1枚。
写っている木製の橋、かなり年季が入っているのか、『自己責任で渡れ』という看板が。
こういうの、好きです。ええ、渡りましたよ~。

ファンディ湾