ずいぶん前になりますが、実家に帰省した時のこと。
昔、私が祖母に出した手紙の束を母から渡されました。
その祖母は母方の祖母で、亡くなってから半年近く経っていたのですが、遺品の整理をしていて私からの手紙が出てきたようです。
それらは数十年以上も前に書いた手紙で、そのころ私はカナダに留学していました。
いずれカナダ時代のこともこのブログに書くつもりですが、私は一度社会人になってから、自分で資金を貯めてカナダに留学した経験があります。
留学中は折に触れて祖母に手紙を書き、近況を知らせていました。
孫の私が一人で異国にいることについて心配をかけないためです。
祖母とは一緒に暮らしたことは一度もなかったのですが、大好きでした。
しかしまさか、その手紙が数十年の時を経て私の元に戻ってくるとは・・・。
「どんなことを書いていたのかな?」と読み始めたところ・・・
当たり前ですが、そこには当時の私がいました。
常に学校の課題で忙しく、飛ぶように過ぎていた毎日。
それでも合間にいろんなものを見に行ったり、友達と遊んだりしたこと。
次の引っ越し先がなかなか見つからなくて、苦労して家を探したこと。
休暇がくると、高速バスとユースホステルのお世話になりながらカナダ国内を旅したこと。
学業に追われてストレスがかなりあったはずですが、人間関係に恵まれ、やりたいことに懸命に取り組んでいた日々は、まちがいなく私の青春時代でした。
手紙を読みながら「充実した時を過ごせて良かったね」と過去の私に言ってあげたくなりました。
同時に、必死で日々をおくっていた過去の私から「頑張れ」と励まされている気もしました。
未来の自分を励ますことってできるんですね。
あのころの私と今の私は毎日の必死さがまるで違います。
もちろん人生のステージが違うし年代も違うし、あのころの私の積み重ねが今の私につながっているわけで。
それでもそのステージなりの必死さ、年代なりの頑張りってあると思うのです。
そして今を充実させることが、未来の自分へのエールともなり得る・・・。
過去の私からのエールを受けて、今、やりたいことを頑張ろうと思います。