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【昔の旅行】ノルディック号で東の辺境を旅する-2004年夏-

ノルディック・エクスプレス

はじめに

2004年の春、私はトロントのカレッジを卒業しました。
そこは私にとってカナダで通ったふたつめのカレッジだったのですが、卒業後は日本に帰るため、その前に有り金をはたいて(笑)カナダ国内を旅行することにしました。卒業旅行ってやつですね。

行きたいところはたくさんありましたが、残念ながら予算には限りがあるため、検討に検討を重ねて、下記の2大計画を立てました。

  • ノルディック・エクスプレスという船に乗って、ケベック州のセント・ローレンス川沿岸をまわる
  • アトランティック・カナダの一部(ノヴァ・スコシア州、ニュー・ブランズウイック州)をまわる

今回は、ノルディック・エクスプレスでの旅について書きます。

ノルディック・エクスプレス

ノルディック・エクスプレス

この船のことは、カナダに持って行っていたガイドブックで知りました。
旅行者がなかなか行けないようなところに船旅で行けるということで、好奇心が刺激されたのです。

船の出港地はケベック州のリムスキー。
船は1週間かそこらかけて(正確な日数を忘れた・・・)村々を巡ってリムスキーに帰ってきます。
旅行者が途中で下船することも可能らしく、私は相部屋だったのですが、最初の夜だけ他の女性ひとりと一緒になりました。2日目以降は誰も来なかったので、1部屋を独占できました。

リムスキーは私の友達の実家がある町なので(←『リムスキーで過ごしたクリスマス』)、船旅の前後は友達(帰省中でした)の実家に滞在させてもらうことにしました。
今から思うと厚かましい・・・ちゃんと手土産持って行ったのかしら?当時の自分。
憶えてないのですが、ちゃんと持って行ったと信じたい。

トロントからリムスキーへは遠いですし、せっかくなので途中でモントリオールとケベック・シティに寄って、それぞれ数日間滞在しました。
前年の冬にも両都市を訪れていて、とても気に入ったので、今度は夏の姿を見てみたかったんですね。
が、この時の写真が残っておらず・・・記憶もあまり残ってないので、ここはスキップします。

話がちょっと脱線しましたが、モントリオール、ケベック・シティを経てリムスキーに到着し、友達の実家に1泊ほどしてから、車で港に送ってもらって船に乗り込みました。

セント・ローレンス川沿岸の村々へ

船でいろんな村を訪れましたが、村の名前とか、何か所まわったかとか、まーったく憶えていません。メモとか日記とかも残してないので、どうしようもないですね。
でも写真だけはけっこう残っているので、どこなのか分からないけれど、順不同でどんどん並べますね。

コート・ノールの村
コート・ノールの村
コート・ノールの村
コート・ノールの村
コート・ノールの村
コート・ノールの村
ノルディック・エクスプレス

船が港に到着すると、積荷を下ろしたりといった貨物船としての作業をしている間に、旅行客は下船して村を観光します。
観光っていっても、基本的に周囲を歩きまわるだけなんですけど。
当然ながら、次の出港時間までには戻ってこないといけません。

自転車で走れるような道がある村では、自転車も一緒に船に持ち込んだ旅行客が自転車で観光していました。
かくいう私も、友達のママが「自転車も持って行くといいわ」と言って貸してくれたため、自転車も使いました。1回だけだったけど。

コート・ノールの村
コート・ノールの村
コート・ノールの村
ロブスター料理

船旅の間の食事ですが、3食とも船の料金に含まれていたような・・・(多分)。
これは大好きなロブスター料理が出た時に、喜んで撮ったもの。
お皿の下に敷かれている、ランチョンマット代わりのペーパーは、船の航路や地図がデザインされたものでした。
いつも同じペーパーではなくて、日替わりで色づかいとかが違っていた記憶があります。
記念に持ち帰ったんですが、今はもう残ってなくて・・・。
これがあれば、寄港した地名とか順路とか分かったんですが~。
毎日食事しながらこれを見ては、「今はこの辺りか~。なるほど」などと思っていました。

食事といえば、食用カエルの脚らしきものが出た日もありました。
初めて食べたし、珍しいので写真に撮っていたら他の旅行客に笑われました。
その写真は残っていますが、見た目がちょっとアレなので掲載しないでおきます。
味は、鶏肉のようだったと記憶しています。

コート・ノールの村
コート・ノールの村
コート・ノールの村
コート・ノールの村

先住民の方たちが暮らす村もありました。
※上の写真の村がそうかだったは、憶えてないので分かりません。

コート・ノールの村
コート・ノールの村
コート・ノールの村
コート・ノールの村
コート・ノールの村
コート・ノールの村

夏とはいえ船上は寒く、船旅の間はずっと冬の服装をしてましたね。
ウールのベストを着て、コーデュロイの長ズボンを履いて、マフラーを巻いて、上にはダウンジャケットを重ねる、みたいな。

コート・ノールの村
コート・ノールの村
コート・ノールの村
ノルディック・エクスプレス
コート・ノールの村
コート・ノールの村

ガイドブックでは「船旅の間にオーロラや氷山を見られるかもしれない」と書かれていたので期待していましたが、オーロラは出ませんでした・・・。
まあオーロラってふつうは夜出るものだと思うし、夜は私はだいたい船室内にいたと思うし。
でも「ゆうべオーロラが出た!」っていう話は他の旅行客からも聞かれなかったので、私がこの船に乗っていた間は出なかったんでしょう。

でも、氷山の欠片が流れてくるのは見れました!

氷山の欠片

あまり天気の良くない日に、自分の部屋ではない船室(人が集まるような部屋)の窓から外を眺めていると、遠くから氷山の欠片が流れてくるのが見えたんです。
慌ててカメラを持って甲板に出ましたよ。

氷山の欠片

小さい欠片でしたけど、見れて嬉しかったです。
ほんのいっときのことだったので、そんなに写真は撮れませんでしたが。

ノルディック・エクスプレスの船首

これは船の先っぽ(船首)を甲板から撮った写真です。

ノルディック・エクスプレスからの景色

同じく甲板から撮った写真。
対岸に雪が残っているのが見えますね。そりゃ寒いはずだわ・・・。
船旅をとおして快晴の日が少なく、曇りの日が目立ったのがちょっと残念ではありました。

私以外の旅行客ですが、旅慣れたふうの中高年の方が多かったです。
皆さんご夫婦や姉妹などで参加されていて、ひとり旅の人は私以外ほぼいなかったような気がする・・・。
外国人も私だけだったように記憶しています。
まあ外国人かどうかなんて、移民の国・カナダでは見た目じゃ分かりませんけどね。
船旅を共にするうちに他の方たちと会話するようになりましたが、「カナダ人ですら、なかなか来ないようなところなのに」と言われました。

では最後に、船から撮った空の写真たちをどうぞ。

セント・ローレンス川から見た空
セント・ローレンス川から見た空
セント・ローレンス川から見た空
セント・ローレンス川から見た夕陽

川を運航しているのですが、まるで大海原のように感じていました。

こうして改めて振り返ってみると、私、ほんとうに得がたい経験をしたんだなあ~と思います。
思い出って消えないのね。いや、憶えてないこともたくさんあるけども(汗)。

こんなところ、もう二度と行けないだろうな・・・。
いや、行こうと思ったら行けるんでしょうが、いま行けるか?っていったら・・・(ぶつぶつ)。
とにかく、行ける時に行っておいて良かったです。

ノルディック・エクスプレス